MRSA感染症について 市民の皆様へ
Q1:MRSA感染症とは何ですか?
Q2:MRSA感染症はいつ頃発見されたのですか?
Q3:MRSA感染症の消毒薬にはどのようなものがありますか?
Q4:MRSA感染症に感染しやすいのはどのような患者さんですか?
Q5:MRSA感染症に効く薬はありますか?
Q6:MRSA感染症に対し病院では、どのような対策を立てておりますか?
Q1:MRSA感染症とは何ですか?
A1:MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌,Methicillin-Resistant Staphylococcus Aureusの頭文字をとったもの)とは、種々の抗生物質に効かなくなった多剤耐性の黄色ブドウ球菌のことです。このMRSAによる感染症としては肺炎、敗血症、腸炎、髄膜炎、胆管炎などがあります。
Q2:MRSA感染症はいつ頃発見されたのですか?
A2:MRSA感染症は1961年に英国で最初に発見され、その後全世界に広がりました。日本でも1980年初期から全国に蔓延し、残念ながら大半の病院で病院の内部に住みついております。MRSAは0.5〜1.5ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)の大きさです。グラム陽性(グラム染色で青色に染色される)の球形の菌(医学用語で球菌と呼ぶ)です。
Q3:MRSA感染症の消毒薬にはどのようなものがありますか?
A3:通常、ハイアミン、オスバン、手術用イソジン液、ミルトンなどの消毒薬が使用されております。
Q4:MRSA感染症に感染しやすいのはどのような患者さんですか?
A4:高齢患者、免疫不全患者、手術患者、IVH施行患者、気管カテ−テルや気管内に挿管している患者、未熟児・新生児や外傷患者など抵抗力が弱い患者さんなどです。
Q5:MRSA感染症に効く薬はありますか?
A5:経口薬でMRSAに有効とされるものは、ニューキノロン系抗菌剤のノルフロキサシン、オフロキサシン等であり、第一選択とされることもありますが、近年これらの抗生剤にも耐性となるMRSAが増加しています。その他、ミノサイクリン、リファンピシン、アルベカシン、バンコマイン等も有効です。スルバクタム/アンピシリンとアルベカシンも併用すると有効であると報告もあります。
Q6:MRSA感染症に対し病院では、どのような対策を立てておりますか?
A6:それぞれの病院では、院内感染対策委員会により「院内感染対策マニュアル」を作成し、病院の職員はそれに沿って最善の対策を実施しております。