会長挨拶
会員の皆様へ
2012年1月より日本臨床検査専門医会の会長に就任致しました。
昨年は、東日本に激震が走り、直後の大津波による被害は天災だけに留まらず、福島原発の炉心融解による放射能災害という人災に至りました。紀伊半島の台風被害も近年例を見ない規模で、人知の予測を超えた自然の驚異に「備えあれば憂いなし」の言葉が虚しく響く年でした。
それにも増して政府の対応は、民意からかけ離れ、政治家は保身と政争に終始し、復興のスピードアップを妨げているのではと思えるようなものが多く、民間の活動無くして被災地は立ち上がることができなかったのではと思うような多くの報道に国民のみんなが現行の政治にさらに不安をもつようになりました。大阪で橋下氏の率いる維新の会が躍進したのも、この政治不信の現れのひとつと思われ、維新の会は国政にまで影響を及ぼすような勢いです。
さて、私達の属する臨床検査の世界に目を向けると、今年8年目を迎える臨床検査振興協議会活動が着実に足場を固めており、ここで日本臨床検査技師会の加入があれば、万全の体制と言えるところにあるようです。しかし、それぞれの団体のコンセンサスをみると、もっともっと「臨床検査にとっていま何が重要か」についての議論が必要と感じます。この協議会で定めた「臨床検査の日」もまだまだ臨床検査業界の中でも認知度が低く、当会としても協議会と連動した動きが必要です。
元来、私達専門医会は医師の職能団体であり、日本臨床検査医学会が学術団体であるのに対し、臨床検査医がどのように社会にあるいは医療機関の中で役立つのかを主題としなければならないと思います。学会が臨床検査医学の中で学術的な部分を引き受けなければならないのと対照的ですが、年間を通した活動は両者ともに低調で、通り一遍の年間予定の消化にすぎなかった感が否めません。年間予定をこなすことも大変なことではありますが、検査医学会も専門医会も組織だった活動ではなく、中枢部(キャビネット)の人達だけが悪戦苦闘し、方向すら誤っていく、いまの政府と同じようなところも見受けられました。
私が目指す会の運営は、それぞれの立場をフルに活用した全員参加型の運営です。新しい先生には新しい先生の、古株の先生には古株の先生の役割(義務)と責任があります。副会長に兵庫医大の小柴教授と昭和大横浜北部病院の木村准教授を指名しました。全国幹事の皆様に対しても、会員に対しても、運営をわかりやすく開示したいと考えています。各地の会員の先生方からも、それぞれの地区の幹事の先生を通したり、直接でも結構ですので、どしどしご意見を出していただけるような運営を心掛けます。出していただいた意見はオープンにし、幹事会にはかり、討議の結果も開示していく予定です。
今年一年は、改革の年になると思います。来年に花が咲くかどうかは不明です。実がなるのは、ずーっと先になるかもしれません。土の手入れしかできないかもしれませんが、耕すことだけは努力を怠らないことを誓って就任の挨拶と致します。会員の皆様の倍旧のご支援ご指導をお願い申し上げます。
会長 佐守 友博
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