肝細胞癌の治療効果判定、治療後の管理に有用
治療後AFP-L3%が陽性の場合、陰性の群と比べて有意に再発率が高く、また生存率が低い結果が得られています。画像診断上著効の場合でも、AFP-L3%が陽性な場合、予後が不良なことが多いため、AFP-L3%は追加治療あるいは再検査の指標になり得ると考えられています。
すなわち、AFP-L3%陽性の場合、陰性のものと比べて、
多発
低分化よりの組織型
門脈侵襲あり
動脈血流(+)
腫瘍の成長速度が速い
といった特徴を有している場合が多く、かつ治療後陽性な場合、予後が不良と報告されています。このような肝細胞癌をより早期に検出することは重要であり、AFP-L3%は肝細胞癌の診療に大きく寄与できるマーカーと考えられます。
外科的な治療後、画像診断では肝細胞癌の遺残がない症例について手術後のAFP-L3%が陽性、陰性(カットオフ値は10%で検討)の2群間で予後の検討を行いました。手術後AFP-L3%陽性群は1年以内に約80%の症例で再発が認められ、生存期間についても約3年で全例死亡という結果でした。一方、手術後AFP-L3%陰性群では1年の再発率が約20%であり、観察期間終了後(最大6年)で約60%の生存率と、明らかに陽性群と比べて予後が良好でした。
