肝細胞癌の早期診断に有用
AFP-L3%は、他の検査法(超音波検査、CT撮影、総AFP値など)により肝細胞癌が診断される以前からカットオフ値(15%)以上を示し、肝細胞癌の存在を示唆する症例が報告されています。すなわちAFP-L3%を従来の画像診断などに追加することにより、より早期の肝細胞癌検出が期待されます。
50例の肝硬変患者を経時的に観察した結果、観察期間中に28例に肝細胞癌が検出されました。この時、他の検査法(画像診断、AFP濃度、肝生検)により確定診断される前にAFP-L3%がカットオフ値以上であった症例が14例認められました(平均6.5ヶ月前に陽性化)。一方、AFP濃度では肝細胞癌検出群と非検出群とで値の推移が同様であり、AFP値単独での診断能はAFP-L3%より劣る結果でした。

